水星逆行期間中の楽観【転ばぬ先のテクニカル】

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NY史上最高値受け大幅反発

3連休明けの東京株式市場は大幅反発し、年初来高値を更新しました。連休中に市場予想より強い雇用統計や米中貿易交渉に関しても進展が伝えられ、NY主要3指数が史上最高値を更新。NY市場の動向を受けた東京株式市場は寄り付きから買い先行で上放れてスタートし、その後も上値を追いかける展開となりました。

ターゲットプライスあっさり突破

10月21日紙面で「次なるターゲットプライスは2万3150円」としましたがあっさりと突破。10月30日の紙面では「昨年12月安値(1万8948円)から今年4月高値(2万2345円)の上げ幅3397円と同幅、8月安値の2万0110円から上昇するとすれば、2万3500円が計算できます」としましたが、売買代金が伴わない状況であったために、筆者自身は半信半疑の計算値と考えていました。しかし、昨日はその位置近くまで上昇してきました。

NY市場に楽観論蔓延

一般的なテクニカル分析では25日移動平均線との乖離率5%で過熱警戒と言われますが、昨日の高値での乖離率は4.2%程度まで拡大してきました。何よりも筆者が気になっているのがFear&Greed Indexです。これは米CNNが推計しているもので、投資家の恐怖と欲望のバロメーターです。0~100の数字で表しており、50を下回れば恐怖、50を上回れば貪欲な状態としていますが、先週末段階では86になっており、NY市場に楽観論が蔓延しています。

損失被りやすい要注意な時間帯

11月1日~21日の間は今年3回目の水星逆行時間帯です。水星の逆行の初期においては、短期で急激な上下変動が起きるため、「ウィップソー」と呼ばれる「だまし」の動きが起きやすい時間帯と言われます。つまり、急騰・急落によって往復売買で損失を被りやすい要注意な時間帯なのです。水星はコミュニケーションを司る惑星とされており、勘違いや誤解または、情報伝達に不具合が生じやすい時間帯。

その時間帯に米中暫定合意伝わる

その時間帯に米ウォール・ストリート・ジャーナルは米中が10月中旬に暫定合意した貿易交渉の「第1段階」合意の署名場所に関して、「トランプ米大統領はアイオワ州を考えている」と報じましたが、「何かのついで」での首脳会談はあっても、このためだけに習近平国家主席が訪米するというのはどうなのでしょう。「中国は合意したがっている」という印象を世界に与え、弱腰外交に映ると感じます。

楽観し過ぎるのはどうか

水星逆行期間であるから余計に見直しややり直しが生じやすいと考えられ、Fear&Greed Indexの高水準と相まって楽観し過ぎるのはどうかと考えております。

日々勇太朗




株式情報と相場見通し

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