高値引けのあとは【転ばぬ先のテクニカル】

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NY主要3指数が最高値

 アメリカが対中追加関税を課すと明言している12月15日まであと1カ月を切りました。日々、悲観、楽観の両方の報道が入れ替わり出てきますが、マーケットは“楽観報道”に反応しやすくなっており、それを象徴するように先週末のニューヨーク主要3指数が史上最高値で高値引けとなりました。3指数ともに揃って高値引けとなるというのは珍しいことではないでしょうか。筆者には記憶がありません。

売り方の締め上げ

 一般的に高値引けは相場が強いと考えられがちですが、そうではありません。売り方が締め上げられて、耐えられずに大引け成り行きで買い戻す時に起こりやすいものです。需給相場ですので、買い戻しが一気に入って売り方が撤退すると、買い戻しを当てにして買ってきた投資家は後ろを振り返ることになりますが、その時更に上値を追随して買う投資家が多ければ安堵しますが、自分たちの買い持ちを捌けるほどの買いがなければ値を下げて撤退せねばならなくなります。そういう意味では高値引けの翌日以降の動きを注視せねばなりません。

しばし静観

 昨日の東京株式市場は続伸となりました。しかし幻のSQ値はおろか11月8日高値を抜けずにおります。引け値で5日移動平均線を回復してきましたが、売買代金は2兆円割れと細っており、なによりも業種別指数でも33業種中、値上がりは13業種しかありませんでした。物色の拡がりが見られないようですと失速するのではないでしょうか。しばし静観を決め込んで様子をみていきたいと考えております。

日々勇太朗




株式情報と相場見通し

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