NYは上昇トレンド維持
昨日の東京株式市場は反発しました。6日の米国市場が切り返したことや、ドル円が108円台半ばまで戻したことが好感されました。また、FRBがこの日も8兆円超の流動性を供給したことで、景気減速を避けるためになんとしても株価を下げさせないという当局の強い意志を感じます。そのためNY市場の下げは限定的で、トレンドは上向きを維持しており、単なる押し目として買いが入る形となっています。
様子見から下値固め確認
一方、日経平均は大納会と大発会に下放れたことで20日移動平均線を割り込んでしまいました。また、5日移動平均線(2万3614円)が下向きに転じ、20日移動平均線(2万3673円)とデッドクロスしてしまいました。一目均衡表の雲上限(23100円)が意識されたことで大発会はサポート機能を発揮しましたが、チャート形状が悪化していることで現状は戻り売りとなりやすい形です。ここは慌てて買い向かう局面ではなく、しばし様子見から下値固めを確認したいところです。
1月の調整は想定内
いずれにしてもアベノミクス最後のバブル相場がスタートしており、地政学リスクの高まりで壊すわけにはいかないはずです。1月は多少の調整は想定内であり、ここで下値を固めた後に昨年高値を更新していくものと思われます。今月は個別物色により短期で資金を回し、中長期資金は丹念に押し目を狙っていくところでしょう。
メディアリンクは五輪関連
個別ではメディアリンク(6659)に注目してみたいと思います。6日、7日と後場になると上値を買う動きが気になります。昨日は出来高が急増し、昨年11月の高値を抜いてきました。日々の出来高が薄く、10万株超の出来高は昨年7月29日以来のことであり、売買が難しいかもしれませんが、五輪関連として火が付くと面白いのではないかと思います。
日々勇太朗
大阪・船場発の経済情報マガジン 経済市場新聞 economypress
コメント