買いの好機到来【転ばぬ先のテクニカル】

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NY市場はバブル発生

 3連休明けの東京株式市場は下放れて一時1051円安の2万2335円安値までありました。2月12日の当欄を参考にしていただきたいのですが、NY株式市場は過剰流動性相場によりバブルが発生しています。そのため企業決算と株価の乖離が目立っていた訳ですが、過熱すればするほど、バブル相場では値動きが荒くなります。

バブル相場の息抜き

 先週末からの海外市場の暴落気味な急落は、そうしたバブル相場の息抜きに必要なことです。下げ出す、或いは値幅調整するには何か悪材料が必要であり、今までアジアだけの感染事例だった新型コロナウイルスがイタリアでも確認されたことで、世界的なパンデミックになるかもしれないということが売り材料になったということです。

一時的な調整局面

 これでバブルが崩壊するのかどうかが問題であり、株価下落に対し中央銀行が資金供給を強化すれば、今回の急落も上昇途中の一時的な調整局面ということになりますので、FRBの行動を注意深く見ていくところとなりますが、大統領選挙の年に株価急落でも流動性を止めるということが出来るかと言えば、それは難しいと考えるのが普通であり、ここでは一時的な調整局面という見方に軍配が上がりそうです。

日経平均は三尊天井確定

 日経平均は昨日の急落で2月3日の2万2775円安値を割り込みました。このことで1月17日の2万4115円高値を中心に、左肩の12月17日高値の2万4091円、右肩の2月6日高値の2万3995円高値による三尊天井が確定しました。ということは昨年8月以降の上昇相場は一旦天井を打ったという解釈となります。

月足はゴールデンクロス

 一方で月足をみると先月12カ月移動平均線が24カ月移動平均線を上回るゴールデンクロスとなりました。これは2013年1月と2017年6月に続く3度目のことです。このゴールデンクロスを1波動と捉えるならば、エリオット波動における最終上昇5波動目がスタートしたばかりと考えることができます。現在、12カ月線や24カ月線は2万2060円~2万2090円に位置しており、ここを月末で大きく割り込まない限りは強気目線で捉えるところでしょう。

下値の目処は

 下値の目処は大引けベースでは三尊トップ直前安値となる1月8日大引け値である2万3204円と1月17日高値日の大引け値2万4041円の上げ幅837円の倍返しとなる2万2367円(昨日のザラ場安値で底打ちの可能性もあります)、ザラ場ベースでは1月8日安値である2万2951円から1月17日高値である2万4115円までの上げ幅1164円の倍返しとなる2万2万1787円を考えています。

危機はチャンス

 メリマンサイクルにおける重要変化日が2月28日~3月2日であり、日柄、値幅を考慮しながらここより買い向かう局面と考えております。危機はチャンスです。

日々勇太朗




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