トリプルメリット国【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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80年代バブル相場を想起

80年代バブルは円安、金利安、原油安というトリプルメリットから始まりました。メリット享受銘柄に買いが殺到し、電力やガス株などの大型株が凧の糸が切れたように舞いました。700円前後でピクリとも動かなかった東京電力株がトリプルメリットを享受して9000円以上に化けました。そんなことを思い出された昨日の東京株式市場でした。

米経済対策合意できず

寄り付き前に米議会が可決予想されていた大型経済対策で合意できませんでした。野党民主党は共和党案は企業救済が中心で個人救済が少ないということを理由を拒否し、対案を提示するとしたことで、合意は今日か明日になるとの報道で揺れました。NYダウの時間外取引が急落し、またまたサーキットブレーカーが発動。オセアニア市場もオープンから急落し、東京市場にも暗雲が立ち込めると思われました。

日本株買いが始まる?

しかし、東京市場は寄り付きから買われました。戻り売りで一時マイナス圏に押し戻される局面もありましたが、終わってみれば…。これは日銀が買っているからだけでは説明が出来ません。なんらかの大きな力が働いているとしか思えません。なぜなら、東京市場後に開いたアジア市場も軒並み安で始まったのですから。そこで浮かんだのがトリプルメリット国、日本株買いが始まったのか?ということです。

見えざる神の手

今週は3月期末配当取りの動きが期待されるほか、年度末までの一部国内金融機関を中心とした売りがおさまると想定されることに加え、東京五輪の延期がほぼ確定しつつあることからあく抜け感が出てきたなど等、様々な見方ができますが、見えざる神の手が伸び出した可能性も否定できません。

ここより押し目買い目線

TOPIXに3日遅れて日経平均も5日移動平均線を回復してきました。5日移動平均線の上昇転換が待たれるところではありますが、先週末に投げ売り暴落したREIT市場が急騰したことで、投げるものは投げた印象です。需給が好転したことが伺え、ここより押し目買い目線で見ていくところではないでしょうか。

日々勇太朗




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