NYダウ大幅高も反落
昨日の東京市場は8日のNYダウが779ドル高した割に5日振りの反落となりました。前日の先物市場のイレギュラーな動きが原因と思われます。
8日引け後に先物が急落
8日の東京株式市場は日経平均が403円高の1万9353円引けと3月高値が視界に入る大引けでした。ところが、現物市場の取引終了、15時15分まで取引されている日経先物が急落。8日の日経先物高値は14時50分の1万9440円ですが、15時15分の大引け値は前日比230円安の1万8920円でした。わずか25分間で520円の急落となっていた訳です。
先物安で戻り売りに押される
そのため、NY市場上昇の中でもシカゴの日経先物はこの急落を埋めることができず、1万9145円で帰ってきました。8時45分スタートの日経先物はそれでもシカゴを上回る1万9280円で寄り付きましたが、現物市場がスタートした9時10分に1万9380円まで上昇後、戻り売りに押される展開となりました。
NYダウ上値追えるか
さて、NYダウは7日に高値から約1000ドル下げる展開で、2万3500ドル近辺が戻り売りの急所という印象を与えました。8日はこの下げに対する約8割を取り戻す上昇となりましたが、この上を追えることができるのかに注目です。今回の暴落に対する半値戻し水準が2万3890ドルであり、5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスを達成しましたが、2万3500ドル以上は価格帯別売買代金の多いところであり、ここから上値追いは難しそうです。
真空地帯も売買代金が…
日経平均は依然として日足二段上げが達成できません。5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスはNY同様に達成しました。1万9500円~2万1000円の価格帯は売買代金が極めて少ない真空地帯です。少し力を入れれば一気に吹っ飛びそうですが、にも関わらずこの価格帯を買い上げられない現状は問題です。一目均衡表でも転換線、基準線をクリアして上値追いしてもおかしくありませんが、遅行スパンが日々線に接近しており、売買代金が3兆円を下回る状況では警戒せねばならないのかもしれません。
SQ値とその後の動きを注視
本日は4月限オプションSQです。SQ値がどのあたりで決まるのか、その後の動きがどうなるのか、注視していきましょう。
日々勇太朗
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