円高転換の可能性【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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日足二段下げを心配

 週明け13日に東京株式市場は反落となりました。1万9500円近辺が重く、日足二段上げが達成できない中、昨日の下落で日経平均、TOPIX共に5日移動平均線を割り込んできました。3月25日の1万9564円抜きは難しく、日足二段上げよりも日足二段下げを心配せねばならないかもしれません。

ドル円はMACDデッドクロス

 ここにきてドル円相場が円高方向へと転換してきました。75日移動平均線(108円85銭)近辺が重く、昨日は107円台に入りだしました。RCI9日と26日がデッドクロスしてきました。MACDもこのところ横ばい推移とは言えデッドクロスしています。
 同じオシレーター系のテクニカル指標でもRSIは値幅で過熱感と測るものなので、値動きが乏しくなると機能しません。RCIは日柄により過熱感を測るため、投資家心理を如実に表しているということ。また、MACDは短期と中期の移動平均線の乖離を示しています。デッドクロスしたということは騰勢が緩み、下向きに転じたと見なければなりません。

株式市場も上値追い難しく

 ドル円相場が円高基調に転換してきたものと思われ、株式市場も上値追いが難しくなりつつあると思われます。なによりも3月の月中平均は1万8974円です。新年度入りした機関投資家は保有株式の評価に低価法を採用しているため、不透明な新年度相場は利食い売りから入っているものと思われ、それが上値を押さえているのでしょう。

中長期の買いは控える

 いずれにして日足二段上げがない限り、デイトレードなど短期投資に徹し、中長期の買いはしばし控えておく必要がありそうです。

日々勇太朗

相場見通し

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