物色銘柄二極化の意見
ナスダック市場は調整なき上昇となっています。しかし、牽引している銘柄はいつも同じで有力ネット関連企業です。新型コロナウイルス感染拡大で、物色銘柄が二極化するという意見が聞かれます。否定はしませんし、そうなると思いますが、ナスダックの物色傾向は一極集中です。
バイデン大統領を予想か
あのITバブルの時代を思い出す投資家も多いことでしょう。GAFAやテスラなど牽引役の共通点は西海岸銘柄ということ。即ち、民主党地盤地域の銘柄ばかりであり、市場はバイデン大統領を予想しての動きなのかもしれません。
高値波乱で急落も
ところで、著名アナリストがテスラ株の強気チャートから米国株の強気相場は長期間続くとしています。しかし、私の目には上昇5波の最終上昇局面を進行しているように見えます。この二日間は下髭の陰線形成を連続しており高値波乱状態であり、1227ドル~1266ドルの日足の窓を埋めると急落もあり得ると映ります。
後場上値追いも値を消す
さて、昨日の東京市場は後場に入って上値追いとなり、一時1万2679円高値までありました。その後は東京都の新型コロナ感染者数が220人以上と1日の感染者数過去最多となったことで値を消しました。終値は日経平均が90円64銭高の2万2529.29円、TOPIXは0.01ポイント高の1557.24。日経平均、TOPIX共に3日ぶりに反発となりました。
種まきしたいところだが…
しかしながら、値上がり銘柄数は594しかなく、値下がり1496と全体的に売れています。騰落レシオは76%と更に低下しましたが、指数に崩れがないために誰もアナウンス致しません。5日移動平均線が25日移動平均線を上回りゴールデンクロスとなりました。騰落レシオと併せて考えるならば「買い」と静かに種まきしたいところですが、25日移動平均線はわずかながらに下落しています。
NT倍率が現状を象徴
一目均衡表の遅行スパンは日々線の中に入り込んできました。2万2355円に収斂する基準線と転換線がサポート機能を発揮していますが、遅行スパンが日々線を上抜けるには一気に2万3178円を突破するか、来週1週間の間、横ばい推移で日々線が急落する位置まで待たねばなりません。指数と騰落数との違和感はNT倍率が14.45倍と過去最高水準に位置する歪んだ形が象徴しています。
SQ通過後に判断
本日のオプションSQ通過後の動きを見ての判断となりましょう。
日々勇太朗
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