夏枯れ相場で調整入り
昨日の東京株式市場は4日続落となりました。25日移動平均線を割り込み、一目均衡表・日足でも基準線を割り込んできました。本格化してきた企業決算の予想下振れを嫌気したリスク回避の動きに加え、米長期金利の低下とともにドル安傾向が鮮明となってきており、低調な売買代金から垣間見える夏枯れ相場により、調整入りが鮮明になりつつあります。
マザーズは三尊天井
低調と言えばマザーズの売買代金も減少傾向を辿っており、7月2日の941.85ポイントに近づいてきました。このポイントを割り込むと6月11日の1044ポイント、6月26日の1067ポイント、そして7月16日の1023ポイントによる三尊天井形成が確定します。
全般調整ならマザーズから
3月以降の上昇相場をけん引してきたのがマザーズ市場であり、全般調整下落に向かう場合はこのマザーズ市場からスタートということになるでしょう。ネックポイントの941.85ポイント割れにより三尊天井が確定すると、その後は東証一部銘柄も売られ出すということになると思われます。
ナスダック主力銘柄は生息吐息
米国市場も同様で相場牽引役であったナスダック市場が25日移動平均線に急接近してきました。アマゾン、アップル、テスラ、マイクロソフトなど主要銘柄のMACDは既にデッドクロスしており、主力銘柄は生息吐息。FOMCや追加経済対策期待もありますが、テクニカルチャートからは崩れ出すのも時間の問題のように感じます。ナスダックが崩れ出すと、その後S&P500やNYダウも後を追うことになりそうです。
好決算の東エレクも値を消す
好決算を発表したマイクロソフトが材料出尽くしで売られ出したように、過去最高の四半期利益を発表した東京エレクトロンも寄り付き直後は買われたものの、その後は全体相場に引きずられる形で値を消しました。一方、市場予想に届かなかった企業への仕打ちは容赦なく、キャノンなどは1999年10月以来、およそ20年9カ月ぶりの安値を更新する始末。
ヤマハ発をヘッジ売り
ここより出来るだけ現金化する一方で、流動性の高い銘柄でのヘッジ売りで対処する時間帯に突入です。新型コロナで稼ぎ頭のマリン事業が主力市場の北米で落ち込むことが予想されるヤマハ発動機(7272)に注目です。8月6日に中間決算発表の予定ですが、好調な決算とは思えません。
日々勇太朗
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