アジアの金融ハブを勝ち取らねば【転ばぬ先のテクニカル】

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売り物勝ちで大型株に値幅

昨日の東京株式市場は寄り付きから売り物勝ちのスタートとなりました。シカゴCMEの日経225先物は15円安の2万3115円で帰ってきましたが、東京市場の日経平均先物は2万3010円と105円安くスタート。
寄り付き直後に目についたのが超大型株の日本製鉄がいきなり18円安で寄り付き、その後一気に安値から32円も上昇するという非常に珍しい値動き。また、SBGが2円高で寄り付いたと思えば、約20分間で140円急落するなど、このところ売買代金が2兆円を大きく下回る閑散相場となっているために利食い売りが少しでも持ち込まれると、このような値幅を伴う値動きとなります。

5日線がレジスタンスに

10時を回ると全体の雰囲気が大きく変化します。日経平均は今週火曜日から5日移動平均線を割り込んでいましたが、寄り後値を戻す局面でこの5日移動平均線がレジスタンスとして意識され、押し目買いが一巡すると急速に値を消す展開となりました。

アジア市場各地で急落

アジア市場で各地で急落に見舞われる一日となりました。台湾加権指数と韓国KOSPI指数が3%を超える急落で一気に25日移動平均線を割り込みました。香港ハンセン指数が2%程度下落して75日移動平均線にタッチ。シンガポールのST指数は8月3日安値に接近です。

幻のSQ値で警戒感から売り急ぎ

日経平均の終値は2万2880円、TOPIXは1599.20ポイントで取引を終了。出来高概算9.4億株、売買代金は1兆7750億円と依然として閑散相場。結局のところ東京市場はTOPIXが6月高値を越えられない中、8月限SQ値が幻のSQ値となったことで、警戒感が広がり利食いを急ぐということになっているようです。

SQ値は2万3000円台が壁

また、アベノミクス相場の過去のSQ値を遡ってみると、2万3000円台が大きな壁になっていることに気づきます。2018年1月SQ値が2万3723円、同年9月SQ値が2万3057円、2019年11月SQ値が2万3637円、同年12月SQ値が2万3895円、そして本年1月SQ値が2万3857円、2月SQ値が2万3744円、更に今回の8月SQ値が2万3350円といった具合です。となると2万4000円台のSQ値が算出されて初めて大相場入りということになるのかもしれません。

値幅調整なら2万1419円近辺も

日経平均は8月12日~13日の日足の窓を埋めたことで、次の下値ポイントは25日移動平均線の走る2万2698円、更に75日移動平均線の走る2万2054円などとなりますが、オシレーター系のRCIやトレンド系のMACDのデッドクロスが近づいてきており、値幅調整に入ったとすれば、3月安値からの立ち上がりの最初の押し目場面である3月25日高値の1万9564円から4月3日安値の1万7646円までの下げ幅1918円を8月14日高値の2万3338円から引いた2万1419円近辺まで一気に崩れてもなんら違和感はありません。

米国市場はアップル次第

ところで、19日の米国市場ではアップル株の時価総額が2兆ドルに乗ったということが話題です。1ドル106円換算で212兆円ということになりますが、日本の時価総額トップのトヨタ自動車で23兆円です。また、昨日終値換算における東京証券取引所の時価総額が615兆円なのです。
ナスダック100指数の時価総額が4兆ドル強なので、アップル1社で半分を占め、他の99社の総額に匹敵するという恐ろい占有率を占めているということになります。米国の株式市場はアップル次第と言っても過言ではないでしょう。世界の富を集める市場は我々の常識では測れません。

日本にチャンス訪れる

ただ、日本は今、チャンスが訪れています。長らくアジアの金融拠点となってきた香港が民主化デモや国家安全法案などによりその地位が危うくなってきました。低い税金や資金の流動性、物流の拠点、整ったインフラ設備などによりアジアの金融ハブ基地の地位を築いてきました。しかし、今回の騒動により英国のシンクタンクが発表した「世界金融センター指数」によれば1位のNY、2位のロンドンに続く3位の位置にあった香港が今年3月末時点では6位に転落しました。代わって3位に浮上したのが東京であり、以下、上海、シンガポールと続きます。

政府も積極的に受け入れ

日本政府もこれを絶好の機会とみなして、動き出しています。すでに6月11日の予算委員会では、金融グループの誘致について、「香港を含め専門的、技術的分野の外国人材を受け入れてきた。引き続き積極的に推進する」との答弁を行い、積極的に受け入れ体制を整えていく方針を示しました。実際「短期間のビザ免除」や「行政がオフィススペースを提供」、「税務アドバイス」等をすでに検討しているとのことです。

ダイナミックなマーケットに

対抗馬筆頭のシンガポールを押さえ、この機会に日本が金融ハブの地位を確立できれば世界中から資金が流れ込んでくることになり、米国市場のようなダイナミックなマーケットになるのですが…期待したいものです。

日々勇太朗




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