為替市場に変調の兆し【転ばぬ先のテクニカル】

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米国市場のリバウンド鈍い

昨日の東京株式市場は小動きの一日でした。米FOMCを控え様子見ムードが漂いました。それにしても米国市場のリバウンドが鈍いように感じます。

ナスダックは37.3%戻し

急落したナスダックは2日高値の1万2074ポイントから8日安値の1万837ポイントまで1237ポイント、率にすると10.2%下落した後の戻り高値が10日の1万1299ポイントと462ポイント戻したきりです。下げ幅の37.3%戻しにとどまっており、上値の重さが気になります。25日移動平均線を割り込んで6日が経過しており、パラボリックの陰転は8日を数えます。3月底打ち以降でのパラボリック陰転がここまで長引くのは初めてです。

NYダウも25日線割れ

NYダウは3日高値の2万9199ドルから8日安値の2万7464ドルまで1735ドル、率にすると5.9%程度の下落に済みましたが、戻り高値は15日の2万8231ドルと767ドル戻しであり、下げ幅の44.2%戻しとナスダックをアウトパフォームしていますが、ナスダック同様に25日移動平均線を6日間割り込んでいます。両指数ともに10日にはザラ場で8日安値を割り込んでおり、25日移動平均線回復が遅れると二段下げへと向かいましょう。

ドル円105円割れば円高加速も

また気になるのは為替市場です。ドル円は上値は3月24日の111.71円と6月5日の109.86円を結んだ右肩下がりの斜行線、下値は3月9日の101.22円と7月31日の104.18円を結んだ右肩上がりの斜行線での三角持ち合い形成中です。下値サポートラインは105円フラット近辺に走っており、ここを割り込んだ場合は円高加速もありえます。

ユーロ円もサポートライン割り込む

ユーロ円に目を向けても円高方向に転換した可能性があります。こちらは上値、下値を切り上げる円安トレンドが続いていましたが、下値サポートラインである5月7日の114.44円と8月21日の124.45円を結んだところを割り込んできています。直近安値の124.40円近辺を割り込んだ場合は急速な円高となる可能性があります。

トレンドを丹念に見る

いずれにしても米FOMC、そして本日の日銀会合の結果次第。どういったトレンド形成となるのか丹念に見ていく必要がありそうです。

日々勇太朗




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