米FOMC現状維持も…
昨日も指摘しましたが、NY株式の上値がやはり重い。注目の米FOMCは市場予想通りの現状維持。FOMC参加者17名中13名が2023年末までゼロ金利政策が維持される見通しとなり、声明発表直後は景気敏感株中心に上げ幅を拡大させる局面がありました。
パウエル発言で長期金利上昇
しかし、パウエルFRB議長の会見で、「景気の回復ペースは予想を上回っており、消費は4分の3、回復した」といった発言により長期金利が上昇。この発言を合図にハイテク株が一段安となり、NYダウの上昇をほぼ帳消しにしました。NYダウの日足ローソク足は上髭十字足を形成。また、ナスダックは1.24%下落となり、5日移動平均線に接近しています。
ドル円、ユーロ円とも下値支持線割る
更に、ドル円は指摘していた105円の下値支持線を一時割り込み、ユーロ円も直近安値の124.40円を一気に割り込んできました。ユーロ円は8月13日の126.73円、9月1日の127.06円、9月10日の126.44円での三尊天井が確定。123.40円近辺を走る75日移動平均線を割り込めば、5月7日の114.39円からの上げ幅の半値押しとなる120.70円近辺を目指す動きとなりましょう。
4連休控えでポジション調整
円高が足枷となり日経平均は反落しました。日経平均、TOPIXともに5日移動平均線割れとなってきており、25日移動平均線がサポート機能を発揮するのかどうか。このところ東証一部の売買代金は2兆円超と安定していますが、日中の日経先物の出来高が急減。16日の出来高はわずか1万6320枚と閑古鳥が鳴いています。新政権誕生の評価が定まらず、海外投資家が様子見となっていることが伺えます。週末は4連休ということもあり、本日はポジション調整の売り先行となりそうです。
神戸物産に底入れサイン
個別では神戸物産(3038)に注目したいと思います。8月27日に発表された月次IRニュースで5月をピークに売り上げの伸び鈍化が明らかとなり、8月24日の7140円高値から株価が急低下してきました。15日には一時5170円まで下落しましたが、日足ローソク足は十字足を形成。16日の上昇によりRCIがゴールデンクロスしましたので、底入れサインではないかと思われます。
日々勇太朗
相場見通し
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