指数から分からない個別の弱さ【転ばぬ先のテクニカル】

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閑散続落したのか不思議

昨日の東京株式市場は続落しました。出来高8億5000万株、売買代金1兆7500億円程度と閑散な一日。先週末のNY市場は主要3指数が3連騰。昨日のアジア市場でも香港や上海市場中心に上伸したにも関わらず、なぜこれほど東京株式市場が閑散続落したのか不思議です。

改善度合いを確認する重要な決算

今週から2月本決算企業の中間決算が本格化します。主要企業では明日13日にJフロント、高島屋、14日がABCマート、サイゼリア、リンガーハット、15日にはファーストリテイリングなど消費関連銘柄が多数予定されています。第1四半期決算ではコロナ禍で売上げ急減となった消費関連企業ですが、中間決算を通過し、下期の計画がどの程度改善しているのかを確認する重要な決算となります。

25日線を上回るのは225銘柄の3割弱

ところで日経平均は2万3500円台と高値圏に位置していますが、日経平均採用225銘柄のうち158銘柄が25日移動平均線を割り込んでおり、25日線を上回っている銘柄は225銘柄の29.8%に過ぎません。

TOBのNTTドコモが押し上げる

イメージとしてはSBGやファーストリテイリングなどの寄与度上位値嵩銘柄が牽引しているのかと思いきや、上方乖離率上位を見ると、NTTドコモ、日本製鋼所、スクリーン、日野自動車、ZHD、サイバーエージェントなどが上位であり、どうも日経平均はTOBで急騰したNTTドコモによる押し上げ効果が高いものと思われます。

TOPIXでは51%強ながら…

TOPIXでは25日移動平均線を上回っている銘柄が全体の51.2%を占めています。ただ、9月28日には85.8%が上回っていたことを考えると、この一週間で随分と売られていることが伺えます。指数マジックといいますか、見た目以上に東証一部銘柄は調整しており、あまり強気できないと思われます。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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