NYダウ下落受け続落
昨日の東京株式市場は続落となりました。27日の米国市場はナスダックが上昇、NYダウ、S&P500が下落とマチマチの展開でした。トランプ米大統領が追加経済対策の実現は大統領選の後との見方を示し、共和党上院のマコネル院内総務が追加経済対策を巡る上院での協議を11月9日まで休止する方針を固めたと伝わり景気敏感株中心に下落しました。
米大統領選へ不透明要因
また、ペンシルベニア州でナイフを所持していた黒人男性が警察官から撃たれ死亡する事件が発生し、抗議活動に発展しているということで、大統領選の激戦区であることから来週に控えている米大統領選への不透明要因になりそうで、東京時間の時間外取引においてNYダウやナスダック100先物などが下落していたことで買いが見送られました。
コロナ感染拡大で欧州経済再び悪化も
欧州での新型コロナウイルスの感染拡大が春先より厳しくなっています。フランスのメディアによると、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために、フランス政府は今月29日深夜から1カ月間の全国的な都市封鎖措置を検討している模様です。28日にはマクロン首相のテレビ演説が予定されており、都市封鎖措置の導入について国民に伝える可能性があります。ドイツやベルギーでも新たな感染者数が大幅に増加しており、10~12月期の欧州経済は再び悪化する可能性が高いとの見方が広がっています。
リスク回避のユーロ売りで円高加速
再度、EU各国がロックダウンされれば、経済対策を策定する可能性が高いと思われますが、為替については、欧州中央銀行による追加緩和観測も広がっていることから、リスク回避的なユーロ売りがさらに広がる可能性があります。ユーロ円が122.40円近辺を走る26週移動平均線を割り込めば円高が加速することになると思います。中国の輸出にもブレーキが掛かる可能性があり、要注意ということになります。
一段安を示唆
さて、日経平均は25日線(2万3444円)を割り込んできています。本日にも5日線が25日線を上から下に突き抜けるデッドクロスとなりそうです。一方でTOPIXは75日線(1608ポイント)を割り込み出してきました。こちらは既に今月16日に5日線が25日線とデッドクロスしており、20日から25日線が右肩下がりの下向きに転じています。一目均衡表では分厚い抵抗帯となる雲の中に突入しており、一段安を示唆しています。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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