先週から2000円幅の上昇
まぁ、なんという急騰でしょうか。先々週の金曜日は大統領選挙前ということでポジション調整の売りに2万3000円を割り込んでいた訳ですが、先週からの急騰でわずか5営業日で日経平均は2000円幅の上昇です。筆者は選挙後の動向を見てからポジションを取るつもりでおりましたが、これでは入りようがありません。
日本アジアGはMBOでS高
また、バイデン大統領を予測して太陽光関連の日本アジアG<3751>を当欄でも取り上げましたが、これもトランプ氏猛追というニュースを嫌い小幅で利食いしてしまいました。ところが決算発表時にMBOを発表してストップ高の連発です。これには参りました。
2万5144円近辺が止まり目
それにしてもこの急騰をどう捉えるのかです。物色が二分化されており、全面高とはなっておらず、しかも指数寄与度の高い銘柄に株高が演出されています。確かに日経平均は2万4000円台前半の大きな壁を抜けてきました。6月15日の2万1529円から10月9日の2万3725円までの2196円幅を10月30日安値の2万2948円に加えた2万5144円近辺がまずは止まり目と思われます。その後の押し目を見ながらNYの指数と相談することになりそうです。
NYダウ最高値更新のあと急落へ
そのNYはダウ平均が史上最高値を更新する可能性があります。これは2018年10月高値を起点とした上値切り上げ・下値切り下げの拡大波動を進行している可能性があり、現在は今年3月安値から4波動目の拡大D波ではないかと思われるからです。仮にこのエリオットカウントが正しい場合は、最高値更新によるD波の天井決まり後は5波動目の拡大E波により、3月安値を割り込む急落が訪れることになります。
S&P500は天井打ちの可能性
難しいのは同様の波動を描いているS&P500指数が既に最高値を更新し、いつD波の天井打ちとなるのかです。既に9月2日に3588ポイントで天井を打っている可能性も否定できず、今後の展開を注意深く見なければなりません。
強い銘柄の押し目につく
いずれにしてもこれだけの上昇となっているにも関わらず、売買代金は増えたとは言えども3兆円を越えられないことです。値下がり銘柄も700前後と多く、全面高には至らないところが味噌であり、強い銘柄の押し目につくしかありません。出遅れ銘柄は信用買い残も多く、安いのにも理由があるはずです。値惚れで買い向かう相場ではないと思われます。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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