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目先の達成感広がる
昨日の東京株式市場は反落となりました。前日に日経平均が2万6000円台に乗せたことで目先の達成感が広がったものと思われます。17日の米国市場では10月の小売売上高が予想以上の落ち込みとなり、追加経済対策の進展も見られないことから、前回の経済対策が息切れし、先行きが見通しずらくなったことが嫌気され主要3指数が下落。また、債券が買われ、長期債利回りが低下した事で円高が進行しました。
2時半前から下げ幅拡大
16日の日経平均の日足はほぼ十字足の下髭陰線形成。昨日は下放れてスタートし2万5656円安値までありましたが、5日移動平均線が下値支持線として意識されました。一方、TOPIXは前日、年初来高値にあと4ポイントまで迫りましたが抜けきれず、昨日は5日移動平均線を下回りだし、5日移動平均線自体が下向きに転じてしまいました。寄り付きから軟調な展開ではありましたが、後場2時半前から下げ幅が拡大。東京都内の新型ウイルス感染者が493人に急増したという報道に反応したものです。
短期急騰の勢い弱まる
日経平均にはまだ崩れのシグナルは見当たりませんが、TOPIXのほうは5日移動平均線割れに加え、RCIの9日と26日のデッドクロスが近づいてきており、また出来高移動平均線でも同様に5日と25日がデッドクロス寸前です。株価の栄養源はやはり出来高、売買代金です。これが減少していくということは短期急騰の勢いが弱まったと見るべきでしょう。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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