「ワクチンラリー」一服
昨日の東京株式市場はマチマチの展開となりました。
NY市が新型コロナの検査陽性率が基準を超え、公立学校の再閉鎖を発表しました。一段の規制強化の可能性が出てきたことで、NYがロックダウンされれば株安といった声も出てきました。国内でも18日は感染者が初の2000人超となり、東京都内は493人と過去最多を更新。19日も534人と2日連続の急増。都は警戒レベルを4段階の最上位に引き上げており、再び飲食店などの営業自粛懸念もくすぶります。
こうなると感染拡大への警戒感から「ワクチンラリー」も一服といったところかもしれません。景気敏感株主導での日経平均の一段高という楽観シナリオは難しくなった印象です。
日銀砲14時半前後から?
日経平均は前日比93円安の2万5634円で取引を終了。一方、TOPIXは前日比5.76ポイント高の1726.41で取引を終了しました。前日は東京都内の感染者数が伝わったところから急落しましたが、昨日はその時間から逆に戻りだしました。どうも今までは後場の早い時間帯に買っていたと思われる日銀砲でしたが、感染者が急増しだしてからは時間をずらして14時半前後から買っているのではないでしょうか。とても不自然に感じます。
感染対策銘柄に短期資金集中も…
前日、TOPIXが5日移動平均線割れとなりましたが、昨日は日経平均も後追いとなりました。日経平均はほぼ寄り引け同時の十字足を形成。TOPIXは反発し5日移動平均線を回復しましたが、RCIはデッドクロスとなりました。こうなると今年春先の感染第1波の際に株価を大きく上昇させた銘柄群に短期資金が集中。ただ思惑先行であり、需給が崩れた銘柄も多いことから乱高下は必至でしょう。
高値の半値水準で投げ売り一巡
ならばChatwork<4448>が投げ一巡で面白いかもしれません。Web会議サービス「Zoom」と連携したことで夏場に株価が急騰しました。しかしコロナ禍が一巡した7~9月の登録ID数が4~6月に比べて減少したことで株価は急落。10月21日高値の2624円から昨日は1316円まで半値水準に叩き込まれました。25日移動平均線との下方乖離率は35%となり、投げ売り一巡ではないかと思われます。ただし買いに入る場合は必ず逆指値によるスク管理は怠れません。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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