月末下げ月初反発のパターン
ワハハと皆様の嘲笑が聞こえてきそうですね。昨日は「外れて欲しい大胆な予測」と題したコラムを書きましたが、いきなり外れました。昨日の日経平均は大幅に反発し年初来高値を更新。不思議なもので、この数カ月毎月末株価は下げ、月初に反発していくパターンとなっています。
10月30日は354円安→11月2日は318円高。9月30日は353円安→10月1日が取引停止だったので2日も155円安と続落も、5日から上昇開始。8月は28日に326円安→週替わりの31日に257円高から株高スタートといった具合です。これにどういった意味があるのか分かりませんが、今回も前日の211円安からの反発です。
日経平均主導の上昇
ただ、日経平均主導の上昇で、TOPIXの上昇率は日経平均の半分程度。相変わらずファーストリ、東京エレク、ファナック、信越化学、ダイキン工業といった値嵩株が牽引しています。昨日、SNSで見たのですが、年初来のパフォーマンスを複合グラフにしたものは興味深いものでした。日経平均採用銘柄の寄与度上位5銘柄を指数化したものとマザーズ指数は共に40%強の上昇となっていました。
わずか5銘柄が指数押し上げ
目を引いたのは寄与度上位5銘柄を除いた220銘柄のパフォーマンスです。なんと、TOPIXよりも日経平均採用220銘柄は劣って約マイナス10%となっているということです。わずか5銘柄が指数を急激に押し上げている日経平均という指標を我々は毎日ニュースなどで確認している訳で、220銘柄を保有している投資家は何故?と首を傾げているはずです。
89年の天井相場と同じ
なんだか、1989年の天井相場の時と同じような展開なのです。当時は片倉工業や台糖、松坂屋、帝国繊維、松竹、東宝などの品薄株が相場を牽引しました(流動性が少ないという理由で1991年に入れ替えされています)。
下値支持線割るまで押し目買い
さて、普通にテクニカル分析を。日経平均は5日移動平均線がサポート機能を発揮しており、上値指向を引き続き示しています。一方で前日5日移動平均線を割り込んだTOPIXは反発しつつも5日移動平均線を回復できませんでした。これを見ると上値が重たくなりつつあるのかと考えてしまいますが、今のところは一目均衡表の転換線が下値サポート。これを割り込み出すまでは押し目買いで良いのでしょう。
マザーズに掉尾の一振期待
ここで変化の兆しが出てきたのが、警戒していたマザーズ市場です。75日移動平均線意識して下値を固めていましたが、一昨日25日移動平均線を回復。5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスしてきました。売買代金が物足りないものの、リバウンド基調を鮮明にしてきました。今月15日以降は26社のIPOが予定されており、需給悪化が考えられますが、来週のメジャーSQ辺りまではマザーズ市場が賑わう可能性が出てきました。掉尾の一振、餅つき相場期待です。
日々勇太朗
相場見通し
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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