巣籠り売り、景気敏感買い【転ばぬ先のテクニカル】

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値嵩2銘柄が売られ日経平均伸びず

昨日の東京株式市場はTOPIX優位の展開でした。寄り付きはNY高を受け日経平均もTOPIXも上放れてスタートしましたが、その後、日経平均は急速に値を消す展開となりました。指数日経平均はいつもお話しするように値嵩株の動向次第です。ファーストリテイリングやエムスリーなどが下落すると指数も急降下してしまいます。昨日はこの2銘柄が売られたことで日経平均は伸びきれませんでした。

ワークマンの月次に起因

では何故これらが売られているのでしょう?これはワークマンの月次決算に起因しているように感じます。ワークマンは昨日11月の月次売上を発表しましたが、既存店売り上げが前年対比0.8%増、既存店客数が同2.3%増、客単価は同マイナス1.4%という数字に落ち込みました。10月までは20~40%増でしたので、急激に伸びが鈍化してしまいました。ここで巣籠消費に対する警戒感が高まり、ファーストリテイリングも売られているのではないかと想像します。

近い将来MR再開との見方

また、エムスリーは暴騰に次ぐ暴騰で3月安値から4.2倍になりました。医療従事者向けサイトで製薬会社の情報提供を支援している会社ですが、新型コロナワクチンが間もなく配布される可能性が出てきたことで、近い将来MRが営業再開されるのではないかといった見方もできることで利食い優先となっているのではないでしょうか。このように考えると神戸物産が売られたのも同様の理由と気づきます。

ワクチン出てくれば普通の生活

3月以降の上昇相場はニューノーマルということで巣籠関連銘柄の業績が伸び、相場を牽引してきました。しかしワクチンが出てくれば、以前の普通の生活を徐々に取り戻せるかもしれません。相場は半年程度先を見て動くと言われます。とすれば、巣籠銘柄を売り、コロナのアゲンストにより窮地に追い込まれた企業群が浮上すると考えられます。

割安バリューのキヤノン

割安バリュー銘柄を丹念に拾い出す場面ではないかと考えております。今月決算のキヤノン<7751>に注目しています。

日々勇太朗

相場見通し

 

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