マザーズに赤信号【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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日経平均、TOPIXとも寄り天

週明け7日の東京株式市場は日経平均が続落、TOPIXは反落となりました。4日の米国市場は市場予想を大幅に下回る11月雇用統計が発表されましたが、市場は早期の追加経済対策期待の高まりにより続伸し、NYダウは終値ベースで3万ドル乗せとなりました。NY高により東京市場は買い先行で始まりましたが、日経平均、TOPIXともに寄り付きが高値となりました。今週末は12月限のメジャーSQということで、早くも空中戦が始まったのかもしれません。

三角持ち合い形成も…

ここで厳しい局面を迎えつつあるのがマザーズ市場です。11月30日にマザーズ指数は25日移動平均線をクリア。翌12月1日は続伸で大きな陽線を立てました。11月2日に75日移動平均線が下値サポート機能を発揮して反転。11月6日~9日は25日移動平均線が上値レジスタンス機能を発揮。その後は75日移動平均線と25日移動平均線との間で三角持ち合いを形成していました。

掉尾の一振期待外れる

その三角持ち合いを上に抜け出したことで、今週末あたりまではマザーズ市場で掉尾の一振相場があると考えておりましたが、残念なことに売買代金が低調推移し、戻り売りに押されて昨日はとうとう75日移動平均線を割り込んでしまいました。

バリオ公開価格割れで警戒感

三角持ち合いを抜け出した時に、当欄では12月15日以降の立ち合い日数12日間に26社のIPOが予定されていることをお伝えしました。非常に短期間の間でIPOラッシュが予定されていることから掉尾の一振も今週末までだろうとお伝えしましたが、11月30日のバリオ株が公開価格割れとなってしまったことが警戒を高めたようです。

26週線で止まるか

マザーズ市場は11月2日安値の1146ポイントや1137ポイントに位置する26週移動平均線で止まるのかどうか。もし割り込んだ場合は7月にもみ合った1000ポイント近辺までの急落が予測されます。

しばし調整の可能性

日経平均とTOPIXは先週金曜日の日足を陰線で包む陰線包み足となりました。一目均衡表でも転換線を割り込んできており、しばし調整局面入りの可能性が高まってきました。新興市場の動きを見る限り、餅つき相場を期待するよりも整理売りして一旦、撤退することが望ましいと思われます。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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