日経平均の持合い離れを注視~国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

25日移動平均線を分析

 

米国の証券アナリストのグランビルが開発した「移動平均法」は、多くのテクニカル・テストを繰り返した結果、完成した法則で、株価が上昇基調にあるのか、下降基調にあるのかを、明確に判断する分析方法である。また世界中の多くの投資家が愛用している株価の分析手法でもある。
特に25日移動平均線は、短期の相場を展望する際には、極めて有効である。日経平均の25日移動平均線は、昨年7月19日の1万6723円から上昇曲線を描き出し、今年の1月19日の1万9072円まで、6カ月で約14%上昇した。そして注目すべきは、25日線が75日線を下から上に突き破った「ゴールデン・クロス」を示現したのが昨年の8月12日で、日経平均が1万6919円であった。その後25日線は75日線を上回って推移しているが、現在は75日線が25日線に急接近している。今後25日線が75日線を上から下に突き破って「デッド・クロス」を形成すると、上昇相場は終了する可能性が高い。
昨年1月13日に日経平均は25日線が75日線を下回り、わずか22日間で約16%下落していることからも注意する必要がある。日経平均は昨年12月半ばから現在まで1万9000円から1万9500円のレンジ内で推移しているが、近い将来必ず、上に離れるか、下に離れる現象が発生する。その場合どちらかに大きく離れる可能性があり、特に注視する必要がある。

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