消費関連に注目

これまで悪材料が出ても市場は見向きもしなかったが、徐々に反応するようになってきた。これまで低かった株価のボラティリティが徐々に増大し始めている。また、市場のカナリアとして知られる米国の高利回り債も下落に転じてきており、市場全体が悲観に傾くまで、株価の調整は続くかもしれない。
米国のトランプ政権は日に日に混乱を増している。大統領のコアな支持者も徐々に熱から覚め始めている。9月に入ると米国では議会が再開するが、9月29日までに債務上限の引き上げを行わなければいけないようだ。現在のトランプ大統領には、議会で何かを決めることは難しそうであり、株価の重荷になりそうである。またこの期限の前の9月19日と20日にはFOMCがあり、テーパリングが決定される可能性がある。この前後まで調整が続く可能性がある。
一方で、経済指標や企業の決算内容は良好なものが多く、調整局面では押し目買いを入れたいところである。そのように考えると良い仕込みどころとなるだろう。
注目セクターでは消費関連を挙げたい。ここのところの経済指標を見ていると思いのほか、消費が堅調であることがうかがえる。それにインバウンドも寄与して、今後も消費が伸びる可能性が考えられる。決算を見ていても、三越伊勢丹(3099)や高島屋(8233)などは良い決算を発表していた。株価の動きに変化は見られないが、今後の変化を見込んで保有してみたい。好決算銘柄では、半導体・電子機器専門商社の伯東(7433)、加賀電子(8154)の電子部品商社や、非鉄の値上がりや車載用電池向け部材の需要が好調で、前年比での業績の伸びが大きくなっている住友金属鉱山(5713)に注目している。

 

 

 

 

プロフィール
1977年滋賀県生まれ 2000年滋賀大学経済学部卒、光世証券
入社後先物オプションや現物の自己売買部門を経て、2015年12月よりコンサルティンググループに所属

 

 

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