NYダウの高値圏を警戒
日経平均はバブル崩壊後の高値である1996年6月26日の2万2666円を目指し上昇している。年末まであと2カ月と迫った東京市場を展望する。
過去10年の年末相場を検証する為、各年の9月末と12月末の日経平均を比較した。2007年から2011年の5年間で株価は年平均で約4%下落した。安倍政権後の2012年から2016年の5年間では年平均で約11%上昇した。07年の年末の日経平均は15307円であったが11年末は8455円と約45%の下落率であった。12年末は1万0395円であったが16年末1万9114円まで上昇し約46%の上昇率であった。特徴として9月から12月の日経平均の高値を見ると07年から11年においては10月に高値を付けることが多かったが、12年から16年においては全て12月に高値を付けている。特に12年と13年は大納会が高値であった。今年の9月末の日経平均は2万0356円であった。アベノミクス相場が継続していることから12月に今年の高値を付ける可能性が大きい。NY市場においては、アルファベット株とアマゾン株が急伸し1000ドルの大台を再度突破した。他のIT銘柄も新高値を付けNY市場をリードしている。NYダウにおいてエリオット波動理論では、長期上昇相場の最終波動を形成していることから注視する必要がある。