光世証券・執行役員 西川雅博|企業速報 証券市場新聞

トレンドを見極めるにはもう少し時間を要す

 8月になってトルコリラ急落を受け、一時保ち合いを下放れるなど不安心理が広がったが、今のところ影響は限定的である。
 日経平均は短時間で再び7月以降の2万2500円中心のレンジに戻った。全体の売買高が低調で短期売買の参加者が偏っているため、決算内容やファンドの換金売りで株価のブレが大きくなるケースが散見されるが、弱気相場も長く続かない。逆に、日経平均採用銘柄の中で、アステラス製薬(4503)やセコム(9735)のように通商問題など国際情勢の影響を受けにくい銘柄で高値を更新する銘柄も出ている。米国中心に先進国経済は依然力強く、下落局面で過度に悲観になる必要もないだろう。ただ、8月特有の需給要因もあり、トレンドを見極めるにはもう少し時間を要しそうだ。

企業業績から見れば2万2000円台は割安

 好調な企業業績が強固な株価下支えになる状況に変わりはない。4-6月期決算発表を受け、足元の日経平均ベース予想EPSは1700円強まで上昇している。最近の日経平均レンジ中心値近辺まで戻った24日現在でPERは13.2倍程度。過去3年のPERのレンジは概ね13~16倍、最も低下したのが今年の3/23で12.22倍、最も高かったのは2016/12/16の16.64倍である。企業業績から見れば2万2000円台は割安で、過去3年の平均的PER14.5倍まで買うと2万4700円である。利益予想に対する第1Qの進捗率の高さからしても、実体と乖離した水準とは言えない。

トランプ大統領の強硬姿勢に変化が見られる可能性も

 市場に影を落としている貿易摩擦問題の行方だが、中間選挙の予備選後半戦が終わるのが9/12頃で、それ以降11月の本選挙に向けてはトランプ大統領の強硬姿勢に変化が見られる可能性もあるのではと見ている。




相場見通し

光世証券・取締役 西川雅博氏プロフィール

1960年奈良県生まれ 1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当

東京エレクトロン,米朝首脳会談,パウエルFRB議長,光世証券,西川雅博,米国通商政策

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