星野三太郎の株街往来~官制相場にハッピーエンドはあるか?

大証|企業速報 証券市場新聞

数週間前までは暑い日々が続いていたが、最近では朝晩がかなり過ごしやすくなってきた。あと1カ月程度過ぎるとショッピング街などではクリスマスの飾りが始まるから1年が経つのは早いものだ。
9月の相場は日米の金融イベントで大荒れが懸念されていたが、振り返ると静かな値動きだった。今回の日銀の政策に関しては賛否両論だが、ETF購入に関してはTOPIX型に変更したところで、未来永劫買い続けることができない。買いで入れば売りで完結するわけだから、どのようにしてハッピーエンドにするのか筆者も不安に感じている。
一方、総務省が発表した2015年度の独立行政法人役職員の給与水準で理事長らトップの年間報酬で最も多かったのは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)だったそうだ。GPIFは株式運用で巨額の赤字を出し続けているだけに庶民感覚からかなりかけ離れている。個人投資家や市場関係者にとっては株価が下がらないことは有難いことかも知れないがが、官制相場の色彩が強くなり、市場の健全性が失われているように思う。年末に向かうなかで、もっと生き生きとした相場になってほしいと願うが、それには幅広い投資家を呼び込む必要がある。

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