星野三太郎の株街往来~「爆買い」から「癒し」へ

大証|企業速報 証券市場新聞

日頃、仕事でお世話になっている東京の知人らと久々に有馬温泉に行った。愛媛県の道後温泉や和歌山県の白浜温泉とともに日本三古湯として有名だが、有馬温泉の魅力は三ノ宮から地下鉄と神戸電鉄を乗り継いでおよそ30分程度で移動できるという交通アクセスで、神戸市内の観光地を散策して温泉街に移動という観光ルートが想定される。しかし筆者が電車で移動時には数人の外国人観光客と乗り合わせたが、数年前に訪れた道後温泉に比べれば、観光客の少なさを感じてしまった。有馬温泉には高級リゾートホテルが数年前にオープンしたそうだが、利用者は富裕層などに限定されるだろうから、他の有名温泉街に負けぬように幅広い意味で観光地として活性化させる必要がありそうだ。
百貨店などの第2四半期決算を見てみると今年は中国人の爆買いも鳴りを潜めて、軒並み前年同期比で減収を余儀なくされている。外国製品の質が向上していることから、日本製を購入する目的での観光はいつまでも続かないだろう。日本にとって観光収入の重要性が高まるなかでは、癒しを求める観光客へのPRはもっと必要だろう。

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