軽自動車タイプのＢＥＶ【星野三太郎の株街往来】

補助金を利用すれば１７８万円あたりからで購入

軽自動車タイプのＢＥＶ（バッテリ電気自動車）「サクラ（ＳＡＫＵＲＡ）」が日産自動車から発売された。価格は２３３万３１００円から２９４万３００円で、この価格だけみれば排気量１５００ＣＣ以上のハイブリッド車を購入するほうが良いが、補助金を利用すれば１７８万円あたりから購入することができ、既存の軽自動車と変わらぬ金額になるから買い替えるときに候補になるだろう。

最大１８０ｋｍの航続距離をどう判断する？

１回の充電で最大１８０ｋｍの航続距離をどう判断するかだが、ガソリンスタンドが少ない地方に住んでいて、買い物など近隣の移動でしか使わないユーザーならかなり魅力的になる。ただ、これが都会に住んでいて、週末に２時間程度かけて地方の実家に帰省するような方は、移動中に充電の必要が生じてくる。

今後は政府の本気度も問われる

ただ、充電スタンドは２０２０をピークに老朽化から減少傾向にある。日産自動車のディラーで充電できますヨ、と言っても充電のためだけにディラーに立ち寄ることを躊躇する方も多いだろう。政府は２０３０年に充電スタンドを現在の５倍に増やすとの目標を掲げているが、本気でガソリン車からの置き換えを狙うなら、充電スタンドを短期間でかなりの数を増やさないとダメだろう。
新しいモノを普及させるには課題は多く、企業努力だけでは、限界がある。今後は政府の本気度も問われることになろう。

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