星野三太郎の株街往来~理想買いから現実を評価する局面へ

大証|企業速報 証券市場新聞

米トランプ大統領への期待から年末から上昇相場が続いていたが、メキシコに新工場の建設を計画していたフォード・モーターやトヨタに対して名指しで批判するなど、過激な言動に対する警戒感も改めて高まっている。結局、フォードは工場新設計画を撤回してしまったが、大統領就任後、実際に制裁を加えるかは未知数。それに、アップルのiPhoneのように米国内で製造を完結させることは不可能な製品もるし、国内への製造移管でコストが上がり、それが製品価格に転嫁されれば、製品の販売が落ち込み、結果として雇用が維持できない可能性もある。トランプ新大統領の公約や直近の発言が実行されたとしても、現状を直視しつつバランスのとれた政策を行えるかが今後重要になってくるだろう。理想があってもそれを現実にするのは難しいのは、筆者自身も日々の行動で痛感することが多い。市場は何れ理想買いから、就任後には現実を評価する局面に移行する。その結果、上に行くか下に行くかは冷静に判断しないといけないだろう。

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