首都圏意外は崩壊【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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日本一の人口増加率を誇っていた

最近のニュースでは日本一の人口増加率を誇ったベッドタウンがなぜ、「買い物難民」の街になったのか?とのニュースにショックを受けてしまった。

この日本一の人口増加率を誇っていたのは三重県名張市のこと。筆者は昭和のバブルの頃に両親が60坪の土地に家を建てて引っ越してきたが10年ほど前に父の他界とともにこの住居を売却して大阪に戻ってきた。

駅前が寂れていく

大阪では住めない大きい家に住めて自然が豊富。しかも百貨店や大型ショピングセンターがあって買い物にも困らないのが魅力だったが、地元の総合病院の経営難が伝えられ、桔梗が丘近鉄百貨店の売り場縮小とともに駅前が寂れていく姿を見て、仕事で留守が多く母を一人で放置できない不安から大阪に戻る決断をした。

引っ越ししてから百貨店の閉鎖を聞いたが、買い物する場所が減ってしまうのは幾らネット通販が普及した時代とは言え厳しい。母はその後、病気を患ったから、病院の不安がなくなったことも引っ越しは間違いではなかったと思っている。

地方都市は厳しい

2028年度に累積赤字が51億円に達して名張市が財政再生団体に転落する可能性が出てきたことを指摘している。高齢化や人口減少で、一極集中で財政が潤う東京都以外は一部の大都市を例外としても地方都市は厳しい。政治家は給付金や年収の壁引き上げとか目先的な見栄えがいい政策を打ち出して支持率を上げようとしているが、求められるのは中長期的な国家ビジョンに基づく人口対策や都市施策だ。第二の故郷である名張市含めて頑張ってほしい。このまでま首都圏意外は崩壊する。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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