大証|企業速報 証券市場新聞

証券専門紙の業界では重鎮ともいえる筆者の大先輩が数十年使用していた個人事務所を閉鎖されるとのことで、2月末からの数週間は撤去作業のお手伝いに追われていた。ロッカーや机を整理していたら昭和の時代の新聞も発見し、原稿用紙や鉛筆を使用して新聞を作っていた時代の昔話で作業が進まなくなってしまった。
今やパソコンで全てが完結する現代となり、株価のチャートもネット証券のソフトを使用すれば、詳細なものが瞬時に表示される。しかし、事務所を閉鎖する最後まで、方眼紙に鉛筆でチャートを書いていたことには感服した。自分自身で書かないとその銘柄の変化を見つけることができないというのが理由だが主要銘柄だけでも大変な作業。この業界は噂だけで判断する方もその昔は多かっただけに、何事も業界で生き残る秘訣は地道な努力だと改めて感じた次第だ。
人が介在しない外資のアルゴリズム売買が幅を利かす一方、北浜界隈でも証券のディーリング部門の閉鎖の話もチラホラ聞く。将来的には株式の世界もコンピューターやロボットに支配されないと心配するが、アナログ的な人間の行動も負けやしないと信じている。

Pocket