星野三太郎の株街往来~実感伴わない連騰記録

大証|企業速報 証券市場新聞

10月に入っての連騰記録は多くの投資家にとって意外感があるだろう。因みに日経平均が13連騰した1988年は筆者は大学4回生で就職活動中。翌年にゼミの教授の紹介で内定を貰っていた情報通信会社を3月の入社直前に魔がさしてキャンセルして、5月に今では廃刊となている証券専門紙を就職情報誌を見て就職した。入社後に日経平均が3万8915円の最高値を付ける過程では、証券会社の店頭に多くの投資家が集まっていて、活況を肌で感じた。

しかし多くの地場証券が廃業し、ネット取引がメインとなった現在では投資家の姿は見えない。しかも当時と異なり、先物にはナイトセッションが存在して、海外株式の変動で深夜に乱高下して、指数の動きが翌朝に急変する現在では、個人投資家にとって分かりにくい状況となった。人手不足が叫ばれているが、派遣など非正規の雇用が浸透した現在では、好景気が言われていても低賃金が定着している。AI(人工知能)の普及で、人間の仕事も徐々に失われる懸念がある。連騰記録も当時とは状況が異なるだけに、政治家には希望に満ちた世の中になるように頑張ってほしい。

 

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