大証|企業速報 証券市場新聞

長年、北浜界隈を中心に取材で行動しているが、改めて感じることは、証券業界の関係者が少なくなったことだ。定年退職や証券会社の統廃合など理由は様々だが、筆者の知り合いも今や数人しかいなくなった。定年退職してもその方の後任が置かれず部署自体が実質的に廃止になったりする。その昔は地場証券でも調査部や研究所が存在したし、担当企業に対して強く意見するクセのある法人マンが存在し、良くも悪くも「北浜」という株の街を自己主張していたが、いつの間にかマンションが増えたりして、特徴の無い街になりつつあるのは残念でならない。
そんな虚しさを感じていたら、現在では廃業となったS証券で法人担当だった知り合いから数年ぶりに電話があった。以前は保険会社に勤務していたが、現在は介護関係の会社を経営しているそうだ。証券マン当時は業績が悪くても値動きの良い低位株を好んでいたのを覚えているが、今や「材料株」なんて言葉も死語になってしまったなぁと、懐かしく語っていた。当時は荒くれ者の印象が強かった彼も、個性が消えつつある街に残念さを感じていた。外資のアルゴ売買が全盛だが、株の世界も少しは泥臭さ残ってもがいいと思うのだが。

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