大証|企業速報 証券市場新聞

東京市場が年初からの暗い雰囲気から脱却する一方で、個別では三菱自動車の燃費データ不正問題が暗い影を落とした。22日には値が付いたものの、今回の不正では顧客への補償で多額の資金が必要になるうえ、イメージダウンによる大幅な販売減も懸念されるだけに株価がこれで落ち着くかは不透明。因みに排ガス試験不正問題の独フォルクスワーゲン(VW)は不正問題関連費用として162億ユーロ(182億ドル)を計上、これにより最終損益が13億6000万ユーロの赤字と、創業来初の赤字に転じている。最終的には300万ドル以上に関連費用が膨れ上がるとの見方もあり、過去に数度に渡るリコール隠しを行っている三菱自の場合はVW以上に状況が深刻かも知れない。
筆者は昨年末、20年以上乗り続けていた愛車がオイル漏れで完全にダウンしてしまった。悔しい思いを自動車ディーラの営業マンに話すと「長年乗り続けて頂いたことはメーカーとして感謝の一言」と語ってくれた。販売する側としては短期間で買い替えてくれるほうが売り上げが増えるが、品質の良い車を売っているという誇りが営業マンには励みになると言っていた。
三菱自が失った誇りを取り戻すにはこれから幾多の苦難を乗り越える必要がある。

Pocket