大証|企業速報 証券市場新聞

3月期の決算発表が終わり、6月は株主総会シーズンになる。先週は偶然にもいつもお世話になっている2社の企業のIR担当の方と連日食事をする機会があったが、共通するのは株主総会で個人株主の出席者をいかにして増やすか。東京に拠点を置くバイオベンチャーの担当者によれば、議決権行使書を投函する株主さえ少ないことに嘆いていた。行使書を投函した株主に対して、クオカードなどを贈呈したりすれば投函比率が上がるかな?とも話していたが、行使書を投函しないのは株主の権利を放棄するもの。クオカード目的で行使書を投函するなんて本来の目的から逸脱してしまうなんてことを話していた。
あらゆる手段を行使してまでも、と思うほど株主の関心を引き付けるのに苦労しているが、大阪に本拠を置くもう1社は数年前の総会でお土産の配布を取り止めたそうだ。それによって総会への出席者が減ったそうだが、筆者が取材で訪れた昨年は熱心に質問する若い株主が印象に残っていた。IRセミナーの出席者も昭和のバブル期を体験者した高齢の方が圧倒的に多い。この先、数十年視野で見れば、若い投資家を育成しないと株式市場自体が崩壊してしまう。

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