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予想外に落ち着いた動き
予想されていたこととはいえ、英国とEUの離脱合意案が15日に歴史的大差で否決された。マーケットは合意なき離脱への懸念を深めていたが、その後の国内外の株式市場は予想外に落ち着いた動きだった。解決への糸口は見えないものの、英国、EUともに合意なき離脱を望んでいないし、2回目の国民投票が実現すればEUからの離脱撤回の可能性があることが、投資家を冷静にさせている背景だと思う。
どこまで妥協できるか?
島国で飛行機か船でないと他国に移動できない日本と異なりEUでは国境が無いから移動は自由だ。筆者は十年以上前に、半年ほどオランダからベルギー、フランスへと旅をしたことがあったが、徒歩でも検問無しに隣国に移動できるのだから、ビジネスをする方や旅人にはこれほどまでに便利なことはない。ただ、住民にとってみれば、犯罪者も気軽に移動してくるから、安心して生活できないなどの不満が生まれる。自由に移動できて安全・安心も保証されるなんていう良いとこ取りはできない。だからこの数年散々揉めたことが数週間で解決できないだろう。英国はどこまで妥協できるかをマーケットは引き続き注視している。
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