タワーマンションの廃墟化【星野三太郎の株街往来】

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修繕ができないまま、廃墟か?

 最近、よく耳にするのがタワーマンションの廃墟化問題。おそらくこの10年程度で東京や大阪などの都心部でかなりのタワーマンションが建設されたと思うが、おおよそ築後15年程度で大規模改修が必要になると考えれば、多くのマンションが数年後の改修を睨んで今から管理組合を通じて入居者の動意を得る必要がある。しかし、高額な修繕費から入居者全ての同意を得るのは困難で、修繕ができないまま、廃墟なっていく懸念が高まる。

最大限のリスクを考慮

 大阪でも北浜から肥後橋の界隈で多くのタワーマンションが建設された。筆者の知り合いで会社経営から引退された方も北浜でほぼ最上階に近い場所を購入され、大阪城を見下ろす景観に魅力を感じたが、購入者が外資の金融機関だったり運用目的なども多いと聞いて、数十年先の不安を感じてしまった。本来はマンションの購入者すべてが居住目的で、将来の修繕の必要性を含めて長期的な視点で居住する必要があるが、売り手側も都心部で利便性が良いとか資産価値が高いとか表面上の魅力だけをPRするのは問題だろう。株式投資も同様だが、最大限のリスクを考慮して購入すべきだ。

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