明暗分けた3Q【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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全般的には下方修正が相次いだ

 3月期企業の第3四半期発表が終盤に差し掛かった。個々の企業で事情は異なるが、全般的には通期予想の下方修正が相次いでいたことと、その中で新型コロナウイルスの影響は考慮していないとしつつも上方修正したトヨタが印象をもった。

苦戦のディーエヌエー

 ゲーム業界ではダウウンロード(DL)販売が伸びたカプコンが上方修正する一方で、スマホ向けの苦戦でディーエヌエーは500億円の減損を計上し上場来初の最終赤字となった。一時期は据え置き型ゲームの衰退が囁かれていたが、カプコンはDL定着で5年前の過去作も販売が伸びてるそうだ。半面、ディーエヌエーはポケモンやマリオの任天堂キャラを活用してもスマホの課金収入が伸びていないようだ。好調なのはプロ野球のベイスターズを運営するスポーツ事業だが、単純比較はできないものの、かつて本業の小売りが苦戦でホークスを止む無く売却したダイエーを想起してしまった。

老舗は底力がある

 どの業界も老舗は底力があるが、この数十年で成長した企業は息切れが多くなった感じた。日本経済が持続的成長を遂げるには、新しい企業の成長継続が必要だが、その道のりは遠い。

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