深刻な風評被害【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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国民の自主的な行動

 連日、新型コロナウイルスの感染報道が続いている。厚生労働省が出したイベント開催に関する声明では、「主催者などに対して、開催の必要性をあらためて検討するように」と一律の自粛ではない曖昧な要請だったが、この声明以前に民間では様々なイベントの中止を行っている。筆者も移動の際に、遠方なら自家用車を利用し、電車の場合は、混雑する快速をさけて各駅停車に乗るようにしている。政府なりに苦労しているとは思うが、国民の自主的な行動で、感染のピークカットは可能ではないかと期待している。

 
日本経済への大きなダメージ

 感染報道の影響で懸念しているのは、差別的な動きだ。海外ではアジア系というだけで、タクシーの乗車を拒否されたり、日本料理店で落書きされたなどの話を聞く。国内でも感染者が発生した地域での商業施設などの来場者減は深刻なだけに、これらが日本経済への大きなダメージにならないか心配。新たな感染者のニュースばかりが取り上げられるが、全快して退院される方も多い。自粛の効果で感染が鎮静化していく過程では、風評被害を解消させる取り組みも必要になってくるだろう。

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