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ハンコ使用禁止の動き
河野行政改革担当大臣が就任早々、行政上の手続きでハンコの使用を原則廃止するよう求め、できない場合はその理由を今月中に示すよう、各府省庁に伝えていたことが報じられた。
押印が不要になれば効率化が進む
筆者はこの一カ月間、社内の重要書類作成に絡んで実印を使用する機会が多かったが、一つの書類に押印する箇所が多すぎて、これが本当に必要なのか改めて疑問を感じていたところだ。たぶん河野大臣の今回の取り組みは多くの方が共感するもので、法務局や役所に提出する書類で押印が不要になれば、業務の効率化が進むだろう。
印章文化を残す必要
ただ、その半面で「脱はんこ」化が進めばはんこを製造販売する印章業界には死活問題になり、先の安倍政権時代の竹本IT担当相が会長を務めていた「はんこ議連」も存在している。成人になったときに市役所で実印を印鑑登録したとき大人になる責任を感じたのを思いだしたが、今後、「脱はんこ」化が進むことで失われる伝統への寂しさを感じている。今後は世界で唯一印鑑登録制度を残している日本で何らかの形で印章文化を残す必要もあるかも知れない。
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