星野三太郎の株街往来~「先見の明」

大証|企業速報 証券市場新聞

大発会を終えて、週末には企業の新年会に2社程度参加させてもらった。
一年前にその会で中国に拠点を置く商社の総務部長に話を伺ったときには、「中国の経済はかなり悪いヨ」という言葉を覚えていたが、それから一年後に合った今回は、「現状は1年前からさらに悪くなっている」とのことだった。既にその企業は中国での事業縮小を終えているそうだが、これと連動して為替も1ドル115円程度までの円高を想定して、対応を進めているそうだ。
昨年から今年にかけて株式市場は中国などの外部環境に右往左往しているが、毎回、取材などを通じて感じることは、現地で活動している方の生の声が重要だということ。今月末からは3月決算企業の第3四半期決算が本格化するが、今期の為替を120円程度に想定している企業が多かったと思う。1年前から、悪い状況を察知して、行動している企業はその被害を最小限に抑えることができるだろう。決算内容をみれば、その企業の「先見の明」を感じることができると思う。目先の株価変動に動じず投資家も「先見の明」を持つ企業を見抜く眼を持つことが重要だと感じる。

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