電機は伸び悩むが素材が新たに台頭【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞
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週中頃で先物の解消売り圧力で調整も2019.6.11(通巻2262号)

週明けの10日の相場は寄り付きから大きく戻しました。しかし、電機などはその後は値を追うことができずに上げ幅を縮小する銘柄も目立ちました。そうした中で日立が3900円台に乗せてもみ合いゾーンを突破する上げとなったほか、ソニー、富士通なども値を追って引けまで高値を維持していました。

東レ(3402)が上わっ放れる

日経平均はそれでも200円以上を維持したのは素材系が揃って買われる動きをみせたためでした。繊維では当欄で紹介の東レ(3402)が上わっ放れ、化学でもカネカ、旭化成、三菱ケミなどが上値を追いました。資源系や非鉄などもしっかりしていました。鉄鋼は前日に高くなった反動で伸び悩みとなっていました。内需系も医薬品で当欄推奨の第一三共(4568)が6連騰で一時、6200円台まで買われていました。食品、小売りなどもしっかりでした。

ここからは上値の抵抗が強くなるゾーン

 21200円台まで日経平均は戻したのですが、ここからは上値の抵抗が強くなるゾーンに入りますので電機など外需系は高値もみあい、あるいは反落して調整するものと思われます。今週は先物のメジャーSQが控えていますので解消売りが強くなる11日、12日は正念場となりそうです。その意味ではここで利益確定をするものはしておいて21000円割れの水準辺りで拾う態勢をとるのも一策です。主力系は大きく動きづらくなりますが、その間は出遅れ系、小物や材料系の物色で幕間を繋ぐことになりそうです。

本日の狙いは?

 千代田化工(6366)は高く寄り付いた後、戻り待ちの売りで引けは甘くなりましたが、上値指向は残していますので要注目です。大紀アルミ(5702)も戻り高値更新したことで更に、上値の期待がでてきました。沢井製薬(4555)はしばらく一服していましたが、再び切り返す動きになりました。戻り高値更新も期待できる動きです。アンジェスは700円を大きく突破して726円まで買われた後、700円を維持できずに698円で終えました。戻り待ち売りにあいかわらず押される動きになっており、そういう意味ではまだ本格的な動きにはなっていないようです。ただ、下値を徐々に切り上げてはいますので下値不安は遠のきつつあります。本日の狙いは沢井製薬、NEC(6701)、タクマ(6013)、東ソー(4042)といったところです。




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