鯨幕続く【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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日々、上げ、下げの繰り返し

昨日の東京株式市場は反発となりました。19日以降は日々、上げ、下げの繰り返しとなっており、昨日は上げの日でした。お葬式で使われる白と黒の幕のことを鯨幕と言い、株式市場で上げ下げの繰り返しを鯨幕相場と言います。市場に迷いがあり、上にいくのか下にいくのか市場参加者の見方が分かれている時や、手がかりとなる材料がない時に鯨幕相場になる傾向にあります。

三角持ち合いどちらへ放れるか

ただ、このところは5日移動平均線を挟んだ上下動を繰り返しており、上昇トレンドが崩れた訳ではありません。14日高値と18日安値の中での三角持ち合いとなっており、どちらに放れるのかといったところ。

大発会一番人気のエムスリーが失速

しかし物色の流れに変化の兆しが見られます。昨年のコロナショック以降の上昇相場を牽引してきた遠隔医療関連のエムスリーが一時6%を超える急落となりました。今年の大発会一番人気銘柄の失速は気になるところです。株価は25日移動平均線を大きく下回りだしており、昨年3月以降の上昇相場で一番の下方乖離となってきました。

半導体株が軟調推移

また、半導体SOX指数が安かったこともありますが、レーザーテックやアドバンテストなどの半導体株が軟調推移。このところ半導体不足が伝わり好調な決算期待がありますが、株価が伸びなくなってきました。

米国ではボロ株が仕手化

米国では日本で言うところのボロ株の部類に入るGameStop株が急騰を続けています。単なる街のビデオショップですが、1日で東証の1日の売買代金に匹敵する2兆円を越える売買代金となるほど仕手化しており、株価は年初から14倍ということになっています。

大麻業界の株価に連動する指数が上昇

また、大麻業界の株価に連動する「グローバル・カンナビス株価指数」が年初来35%の上昇。民主党が上院で多数派となったことで、連邦レベルでの合法化期待だということです。WSJ紙によると、新型コロナウイルス禍で消費者が自宅で過ごす時間が増えたほか、政府からの現金支給が舞い込んだことで、大麻販売はパンデミック期間中に大きく伸びたということです。

米国市場分岐点を迎えた印象

マリファナの生産企業が上場していること自体驚きですが、アメリカ人の生活指向はどうなっているのでしょうか。FANGなどの成長株が上げていることにはそれなりの正当な理由がありました。しかし、GameStopに代表されるボロ株の仕手化は米国市場が重大な分岐点を迎えている印象です。

出口論やビットコイン規制に言及あるか

27日のFOMCは現状維持でしょうから関心は低い模様。確認事項としてはパウエル議長は反対していますが、一部の理事が前回、大規模量的緩和の出口論を口にしたことで言及があるのかどうか。また、ビットコインの高騰や規制論に言及が及ぶのかどうかといった辺りではないでしょうか。

日々勇太朗

相場見通し

 

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