三割高下に向かえ【転ばぬ先のテクニカル】

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75日線あっさり割り込む

10月4日は「投資の日」でしたが、残念ながら株価は急落。先週末のNYが大幅高だったため、寄り付きは買い優勢でスタートしましたが、寄り付き直後に2万9000円台回復も1分間ももたずに下落に転じました。更に中国恒大集団株の香港市場での売買停止が伝わると下げ幅を拡大。この下げで75日線をあっさりと割り込んでしまいました。この下の抵抗帯は一目均衡表・雲上限の2万8217円となります。

週末までは神経質な取引

今週は2月決算企業の中間決算発表が本格化します。注目は8日に予定されている安川電機。また、この日から国慶節明けで上海市場が再開され、更に9月の米雇用統計発表と週末までは神経質な取引となりそうです。

牛田権三郎氏の相場格言

ところで、相場格言に「三割高下に向かえ」というものがあります。江戸時代に大阪の米相場(世界初の先物市場)で大きな富を得た牛田権三郎氏が、60年間かけて執筆した相場の攻略本「三猿金泉秘録」で教えてくれています。

逆に三割下げれば買いチャンス

株式投資において、持っている株の株価が上昇すると「できるだけ利益を大きくしたい」と欲張ってしまう方は少なくないでしょう。しかし、欲張って株を保有したままでいるとなにかの拍子に株価が下落して、気づけば含み益がマイナスになってしまい売り損なうこともあります。そこで「三割」を目標として、取引をしていこうということです。この格言は、逆に高値から三割下げたところは買いのチャンスとも解釈できます。

例えば近鉄グループHD

例えば近鉄グループHDの株価を見ると昨年11月の5020円高値からズルズル下げて先月9月には3520円安値まで売られました。5020円×0.7=3514円なのでぴったり3割下落したことになります。全てがこうなる訳でもなく、たまたま偶然というのもあるでしょうが、大まかな目安として当てはまるケースがあります。

海運も高値から3割急落

波乱含みの時は通用しにくい面もありますが、投げ売り殺到で出来高が急増すればそれなりにリバウンドは考えられます。そうした波乱相場で高値から3割急落したグループが海運株です。7月末の第1四半期決算で増配を発表した商船三井や日本郵船は配当利回りや10%近くになり暴騰しました。
7月30日終値が5650円だった商船三井は9月27日には1万60円まで上昇。しかし、配当落ち3日前にピークをつけて急落し、昨日一時6780円安値までありました。日本郵船も同様に推移しており、そろそろ反転してもおかしくないのではないかと監視しています。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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