財務省の財政破綻論は大罪!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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矢野康治次官の警鐘は間違っている

財務省の矢野康治次官が10月8日発売の「文芸春秋」で日本の財政状況を「タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの」と表現し、将来的な財政破綻に警鐘を鳴らした。しかし、矢野次官が言っていることは間違っている。

負債だけではなく資産も見るべき

たとえて言うならタイタニックの船長に間違った航海図を差し出したのが矢野次官だ。また、日本の失われた20年は矢野氏のような間違った解釈を国民や政治家に信じ込ませたことでもたされてしまった。本来、国の会計は一般会計だけでなく特別会計、政府関係予算など数多くあり、財務状況をみるには負債だけではなく資産も見なければいけない。

連結バランスシートでは資産が1500兆円もある

財務省が公表している連結ベースの財務諸表には、日銀が含まれていないのだ。日銀は、金融政策では政府から独立しているが、会計的には連結対象なので、財務分析では連結すべきものだ。政府の連結バランスシートでは負債は2000兆円(国債1500兆円+銀行券等500兆円)となるが、資産が1500兆円(資産1000兆円+国債500兆円)もある。

竹中平蔵氏は「プライマリーバランス黒字化は間違いだった」と

矢野氏は負債だけを捉えて財政が破綻すると論じていること自体が間違っている。そもそも2001年に国の政策として財政健全化目標を定めた竹中平蔵元経済財政担当大臣当人がプライマリーバランス黒字化は間違いだったと言っているのだ。

矢野財務次官の政策批判は更迭に値する

2020年11月28日放送のテレビ朝日「朝まで生テレビ!」に出演した竹中氏は「国債発行額を抑えるべきだとする財政均衡論者が言っていたこと、これは間違いです。財政健全化目標が間違いだということは、コロナ禍の今、明らかになっています」と発言しているのだ。
さらに竹中氏は「日銀が買い取る形で、100兆円ぐらい国債を出しても問題は起きない」と述べた。この発言を矢野財務次官はどう受け止めるのだろう。政府が発行する国債は日銀が買い取り、全て円建てで発行しているので破綻はしない。日銀は政府の子会社であり、財政破綻リスクはゼロだ。同様なことを高市政調会長も述べている。衆院選前に矢野財務次官が政策批判した内容は更迭に値する。できはしないが、岸田総理が矢野次官を更迭すれば、岸田総理の評価は一気に高まり、株式市場は大幅上昇するのだが・・・。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はテクノプロ・ホールディングス(6028)、JACリクルートメント(2124)、シンプレクス・ホールディングス(4373)

 

10月18日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

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