日柄及び値幅調整の可能性【転ばぬ先のテクニカル】

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来週月曜日から市場再編

昨日の東京株式市場は続落しました。年度末ということで機関投資家は動けない一日。本日から実質4月新年度入りとなりますが、来週月曜日から東証の市場再編がスタートします。現在、東証一部、東証二部、ジャスダック、マザーズの4市場ありますが、これが最上格のプライム市場、中間のスタンダード市場、そして成長期待のグロース市場の3市場となります。

TOPIXは流動性に即した構成銘柄に

また、東証は東証株価指数(TOPIX)の構成比率を変更します。企業は政策保有株、いわゆる業務提携などでお互いの株を保有するケースがあります。今回はこの持ち合い株を市場で流通する可能性の高い浮動株から除外します。これは株価指数が構成銘柄の流動性に即した運用を可能とする仕組みです。この構成比率変更は来週7日(木曜日)に公表されます。

株価大きく変動する可能性

TOPIXと連動する年金や投資信託などの資金は約76兆円あるということで、今回の見直しで持ち合い株が多い銘柄ほど浮動株比率が引き下げになるため、指数連動型資金の売り需要が発生することになります。逆に持ち合い株が少ない銘柄は逆に資金が流入することになります。そのため、海外情勢に大きな変化がなくても、来週は株価が大きく変動する可能性があります。

200日線突破できなければ…

さて、日経平均は200日移動平均線を前にして膠着状態となってきました。30日の当欄で指摘しておきましたが、200日線を突破できない場合は4月15日前後まで日柄調整の可能性が出てきます。上述のように指数イベントがあることから、浮動株比率の低い値嵩株が売られる場合、日柄とともに値幅調整も起こり得ると考えねばなりません。

足元は上がり過ぎた部分も

ロシアがウクライナ侵攻したのが2月24日。その直前の日経平均の高値は2月10日の2万7880円であり、戦争激化の3月9日に底打ち後、2月高値を抜いている足元の状況は上がり過ぎた部分もあります。仮にここで値幅調整に入った場合、2万4681円安値から戻り高値の2万8338円までの3657円幅の上昇に対する38.2%押しとなる2万6941円や半値押しの2万6509円あたりまで押す可能性を考えておきましょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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