ナスダックは酒田五法の経験則
昨日の当欄で「ナスダックは売られ過ぎ水準」とお伝えしました。筆者が普段あまり気にしないテクニカル指標を持ち出して解説しましたが、やはり「新値八手十手」と八手目で反発したことは酒田五法の経験則故とも言えそうです。
一時的なリバウンド
ただ、ナスダックが2.1%切り返したからといってもテクニカルリバウンドの域は出ません。まだ5日線を回復した程度であり、25日線との乖離は5.25%もあります。これはNYダウやS&P500にも言えることで、移動平均線の並びは上から200日線、75日線、5日線と下落相場の典型的な順であり、ベアマーケットにおける一時的なリバウンドとしか言えません。
経験則から既に底入れ
ただ、過去のS&P500では高値から20%以上下落し弱気相場入りしたケースで、後に半値戻しを達成した場合は、再び安値を割り込んだことはないのだそうです。今年は高値から24%下落後に18%上昇し半値戻しを達成しているので、この経験則から言えば、既に底入れしているとも考えられます。
東京市場「明けの明星」で底入れ示唆
さて昨日の東京株式市場は大幅反発。前日割り込んだ75日線や200日線を回復してきました。日足ローソク足を確認すると、7日は下放れの陰線、昨日は上放れの陽線形成で、7日の陰線を中心に両窓が空きました。酒田五法で言うところの「明けの明星」に近い足の出現で底入れを示唆します。
10日からFRB高官発言禁止
さて、8日はECB理事会が開催されます。事前予想では0.75%利上げが決議されると見られています。そしてパウエルFRB議長やシカゴ連銀総裁の講演があります。これを最後に10日からブラックアウト期間に入ります。9月21日~22日の連邦公開市場委員会(FOMC)までFRB高官の発言が禁止される期間入りです。
下げ過ぎた株価は戻りやすい
ジャクソンホール会議以降、FRB高官のタカ派発言が連日伝えられマーケットは怯えてきました。ブラックアウト期間に入ることで平時モードに戻りますので下げ過ぎた株価は戻りやすくなるでしょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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