8日連騰で3万1000円台乗せ
昨日の東京株式市場は8日連騰で、日経平均は3万1000円台に乗せてきました。3月16日終値安値の2万7010円から2万8000円台乗せまでが10営業日数。そこから2万9000円台乗せには21営業日数かかりました。3万円台乗せまでは加速して9営業日数。更に3営業日数で3万1000円台乗せと急ピッチの上げが続いています。
手掛かり材料ない中で上値追い
昨日の寄り付きは73円安スタートでしたが、直ぐに押し目買いが入りました。それでも急ピッチの上昇に警戒感もあったのか前場は前日比終値を挟んで小動き推移でした。前場の出来高は5億4725万株、売買代金も1兆4081億円とこのところにすると少なく、米債務上限問題の進展度合いが不透明で警戒した感がありました。しかし後場に入ると特に手掛かり材料がない中で上値追いが始まりました。
債務上限問題協議は物別れ
バイデン大統領とマッカーシー下院議長はサミット前に「米国債はデフォルトしない」と明言し、両者の歩み寄りにより合意が近いことを伺わせました。しかし、その後は両党スタッフで行われた協議は物別れとなりました。マッカーシー下院議長が下院で可決させた法案は、バイデン政権の肝いり政策である学生ローン免除の取消しや、クリーンエネルギー政策への予算削減を含むものであり、スタッフ協議だけでまとまるものではないということでしょう。
議会をまとめるリーダーシップ発揮できるか
22日にもトップ会談が行われる予定と伝わっているために、歩み寄りがあるかもしれませんが、その後、議会をまとめ上げるリーダーシップを両者が発揮できるのかどうかです。共和党の保守的な自由議員連盟、フリーダム・コーカスなどが強硬姿勢であることや、民主党の中でもバイデン政権の共和党指導部との交渉に反対するグループもあります。
そこまできたら一旦調整
このような状況下でも日経平均が上値追いすることは不思議でなりません。酒田五法には「新値八手、十手」といい新値更新も8回や10回がせいぜいで、そこまできたら一旦は調整だろうとしています。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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