鬼門の3万3800円台【転ばぬ先のテクニカル】

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しばらくマイナス金利解除なく続伸

本日の東京株式市場は続伸しました。昨日の日銀会合結果や前回会合を踏襲した植田総裁記者会見を受け、しばらくマイナス金利解除がなさそうなことで買われました。今回の植田総裁の記者会見ですが、驚くような新しい発言はありませんでした。12月7日の国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と話した植田総裁ですが、「今後の仕事の取り組み姿勢について、一段と気を引き締めるというつもり」のものだったと釈明。金融政策の早期正常化を意識したものではなかったことが分かりました。

日銀政策転換には難路も予想

また、記者会見で「賃上げ・物価上昇の好循環を見極めたい」と繰り返しました。ということは、来年3月の春闘での賃上げを確認するまでは政策変更はないということになりそうです。そしてその時のサービス価格の状況を鑑みることになりますが、その時、FRBが利下げに転じるようであれば、日米の金融政策が真逆となるため、日銀の政策転換には難路も予想されます。

上昇トレンド復活も…

さて、12月7日以降、日経平均は75日線と25日線の間で上下動を繰り返すBOX相場を展開していましたが、昨日の日銀会合を受け、上値レジスタンスとなっていた25日線をブレイクし、上昇トレンドが復活しました。問題は11月後半に何度も押し返された3万3800円台をブレイクできるのかどうかです。本日は一時3万3824円高値までありましたが、案の定、押し戻されました。

抜け出せば3万5500円へ向け上昇期待

日銀会合が終わったことで、年内の大きなイベントはなくなりました。明日以降、上値追いが出来るのかどうか、難しいようにも思われますが、もし抜け出せば10月30日安値の3万0538円、11月20日高値の3万3853円、12月8日の3万2205円から計算すると3万5500円へ向けての上昇が期待できそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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