NYダウはSell in May?【転ばぬ先のテクニカル】

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東京株式市場は乱高下

本日の東京株式市場は乱高下しました。シカゴの日経平均先物は110円高で返ってきましたが、寄り付きは平穏に25円高でスタート。その後、9時20分頃から急激に上昇し、9時半には286円高の3万9141円高値までありました。ここで13週線を突破したことで堅調に推移するのかと思いきや、その後急速に売られ、9時40分にはマイナスゾーンに突入という摩訶不思議な展開となりました。

下げたのは長期金利上昇

上げた理由は分かりませんが、下げたのは長期金利が上昇したことで納得できそうです。何やら試し買いしてみたものの、上値が重いと感じて一気にポジションを巻き戻したような値動きでした。そうでなければ、どこかの証券会社が先物を1枚買いつもりが数量を間違えて1000枚成り行きで買ってしまったとか。商いチョンボならば数億円単位の損失が出ているはずで、考えただけで背筋が凍ります。

NYはタカ派発言警戒した売りと半導体買い交錯

28日のNY市場は米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯した一日で、NYダウは反落もS&P500とナスダックは続伸しました。ナスダックは最高値を更新し1万7000ポイント乗せとなりました。

ダウ終日軟調の一方ナスダックは最高値更新

5月の米消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調だったことで、金利上昇が嫌気されたNYダウは終日軟調。一方で、エヌビディアがイーロン・マスク氏が運営するAIスタートアップのxAIが同社のAIチップを購入しているとの報道が好感され、他の半導体株に買いが広がるなか、ナスダックは最高値を更新したといった流れです。

ダウは5週、13週移動平均線割り込む

NYダウは5月20日に4万77ドル高値をつけましたが、その後わずか5営業日で3万8700ドル台へと急落。5週、13週移動平均線を割り込んできており、これだけ見ると米国の相場格言である「Sell in May」ということになりそうです。

13週線壁で5週線割り込めば26週線まで下落も

日経平均はザラ場で何度も13週線を突破しますが、大引けでは押し返されることが繰り返されています。右肩下がりに転じた13週線近辺では戻り売りが継続して出てくる壁となっています。現在、5週線(3万8511円)は右肩上がりに転じていますので、ここがサポートとして意識されるところですが、もし、5週線を割り込む場合は3万7270円近辺の26週線までの下落を考えねばならないでしょう。

キャッシュポジション高め押し目に備える

今年の日経平均は急落スタートの大発会を起点に3月22日まで急上昇していきました。小回り3カ月で高値をつけたあとは調整局面へと進み2カ月が経過しました。調整局面も小回り3カ月ならば、来月半ばくらいまでは横ばいか4月安値に対する二番底形成へ向かうかです。二番底へと向かうならば中長期目線で仕込み場だと考えており、現状はキャッシュポジションを高めにし、大きく押した時に備えることが肝要かと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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