「転ばぬ先のテクニカル」~ボトム形成も心配の種尽きず

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の東京市場は続伸となりました。全世界が注目したトランプ大統領の議会演説は同時通訳で聞き入りましたが、特にサプライズもなく、平穏無事を狙ったスタッフのシナリオに沿った原稿通りの演説だったように感じました。通信社などの質問があればアドリブ満載で面白い政治ショーになったのかもしれませんが、そこは大統領就任後初の議会証言ですので、冷静に対処したということなのでしょう。

マーケットはトランプ大統領の「大人の対応」を好感したこともありましょうが、無事に終わったことで、前日のダドリーNY連銀総裁、ウィリアムズサンフランシスコ連銀総裁、ハーカーフィラデルフィア連銀総裁共々利上げに前向きな発言が相次いだことで、ドル高が進展したことが日本株を支援した格好です。

日経平均は1万9393円で引けたことで、2月13日と2月22日高値を結んだ延長線上の上値抵抗ラインをブレイクしました。25日線上を回復し、心配された崩れを回避し、小さな三角持ち合いを上に放れてきました。ただ、まだ12月下旬以降作られている大きなボックスを放れていませんので、結局方向感が定まったと言えるわけではありません。

このところ警戒警報を発令してきましたが、杞憂に終わるかもしれない変化であります。前回提示したエリオットカウントは上昇トレンドへの転換であれば、以下のようなものが考えられます。1万6111円から1万9615円の上昇1波に対し、2波の調整波動が1万9615円~1万8650円~1万9486円~1万9805円~1万9519円~1万8995円と5波動で完了し、1万8995円から上昇3波がスタートしたというものが考えられます。

これがベストシナリオです。そうであれば、まずは12月高値の2万0012円を目指すことになりましょう。お伝えしておりました28日日柄変化日の前日にボトム形成となったことは重要かもしれません。

しかし、心配の種も尽きません。一目均衡表の波動では長くて172日で転換すると一目山人は伝えています。昨年6月安値から昨日で168営業日数が経過しました。日柄が迫ってきており、波動延長には早々に高値更新が必要ということになりましょう。

日々勇太朗

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